こんにちは、防災父さんです!
・オーブンレンジは重くて熱くなるけど、転倒防止はどうしたらいい?
・耐震ジェルマットはつぶれて溶けそうだけど、何か良い方法はない?
こんなお悩みにお答えする記事を書きました。
オーブンレンジは電子レンジよりも重く、金属のかたまりなので、大きな地震で落ちてくると大変危険です。
また、オーブンレンジはオーブン機能を使うと高温になるので、耐震ジェルマット(粘着マット)だと溶けてしまわないか心配です。
ここでは、そんな重くて熱くなるオーブンレンジに有効な、地震対策、転倒防止法についてご紹します。
それでは、行ってみましょう!
オーブンレンジの重量は?
オーブンレンジの重量はどれくらいあるのでしようか?
国内主要メーカーの家庭用オーブンレンジについて、最新のカタログを調べてみると、以下のような結果でした。
メーカー(カタログ) | 重量 |
パナソニック | 10.0kg〜19.9kg |
日立 | 11.5kg〜18.0kg |
シャープ | 13.0kg〜24.0kg |
東芝 | 11.0kg〜21.0kg |
象印 | 16.5kg〜17.5kg |
アイリスオーヤマ | 13.5kg〜21.0kg |
山善 | 13.0kg〜17.0kg |
三菱 | 16.0kg〜16.0kg |
総合 | 10.0kg〜24.0kg |
ここから、家庭用オーブンレンジは、10kg〜24kgであることが分かります。
また、これ以外で、業務用や海外メーカーの高機能な機種では30kgを越える物もあるようです。
このことから、オーブンレンジの下に設置する転倒防止グッズは、上記の重量に耐えられるかどうかを確認して選ぶ必要がありそうです。
オーブンレンジの底面温度は?
では、オーブンレンジの底面は一体何℃になるのでしようか?
パナソニックの「よくあるご質問」のページでは、以下のような解説がされています。
ヒーター(オーブンやグリル機能)や、スチームを使うと、本体は高温になります。
調理中、調理後は、本体、ドア、庫内、グリル皿などに素手で触れないでください。
やけどのおそれがあります。
レンジ機能使用時は、あたたかいと感じられるぐらいで高温にはなりません。【ヒーター使用時の最高温度の目安】
出典:Panasonicホームページ
※実際の温度は、設定温度や使用時間により異なります。
※底面温度は、レンジ機能使用時にも適用
上記によると、オーブン機能やグリル機能を使用する時は、側面や上面は最大100〜130℃で、底面は最大80℃になるようです。
また、本体は「レンジ機能使用時は高温にはならない」としつつも、底面の温度(最大80℃)は「レンジ使用時も適用」となっています。
以上より、メーカーや機種、使用状況等にもよりますが、オーブンレンジの転倒防止を考える際は、底面は最大80℃くらいになることを想定しておく必要がありそうです。
耐震ジェルマットの耐熱性は60〜70℃が普通なので、熱さで溶けてしまう可能性がありますね。
重さと熱に耐えられる転倒防止法
それでは、上記のような重さと熱に耐えられる素材で地震時の転倒防止をするにはどうしたら良いでしょうか。
ここでは、そんな場合にも使える、おすすめの方法を3つご紹介します。
コルクシートと滑り止めシートを敷く
一つ目は、オーブンレンジの下にコルクシートと滑り止めシートを敷く方法です。
コルクに耐荷重はありませんが、住宅の床材にも使われていて、人が乗っても平気なので、レンジが載っても大丈夫です。
また、コルクは「鍋敷き」や「コースター」に使われているように、熱い鍋などを置いても溶けたりせず、その裏側も熱くなりません。
さらに、コルクの表面は程よい弾力がありザラザラしながらそれでいてしっとりしているので、レンジの脚が適度に沈み、摩擦力が働いて滑りにくくなります。
このコルクシートを家具の上に直接敷くと滑りやすいため、コルクの下にもう一枚滑り止めシートを敷いて、滑りにくくします。
すなわち、オーブンレンジの下にコルクシートと滑り止めシートを重ねて敷けば、熱の影響を気にすることなく横滑りを防ぐことができるという訳です。
※コルクシートのサイズや厚みは商品によって違うので、設置場所に合わせて選べます。
実はこの方法、書籍「レスキューナースが教えるプチプラ防災」で、国際災害レスキューナースの辻直美さんが紹介されていたアイデアをベースにしています。
辻さんは著書の22ページで、以下のように紹介されています。
大きな地震が起きたら、家電が当たり前のように飛んできます。電子レンジが頭に当たって大ケガをした人もいました。
出典:「レスキューナースが教えるプチプラ防災」
対策は、家電の下に100均の滑り止めシートを敷くこと。私は摩擦を大きくしてより滑りにくくするために、樹脂性のシートとコルクのような素材のものの2種類を敷いています。より安全にするには、耐震用グッズを2つ以上合わせ使いするのが効果的です。
辻さんは、熱の影響に付いては言及していませんが、電子レンジだけでなく、炊飯器やポットなどの熱くなる家電の下にも敷いているそうです。
参考になりますね。
厚手のシリコンマットを敷く
2つ目の方法は、厚手のシリコンマットを敷く方法です。
上の写真でオーブンの下に敷いてあるのは、SUPER KITCHENの厚さ2ミリのシリコンマットです。
シリコンマットは厚さ1ミリ弱の物が多いのですが、こちらはその倍の厚みがあり、粘着力はありませんが、柔軟性があり滑り止めの効果を発揮しています。
また、このシリコンマットは耐熱性が高く、こんなに薄くても150度まで耐えられます。
耐荷重は記載がありませんが、薄いゴム状のマットなので、あまり心配いらないでしょう。
一つ目の方法と違い、こちらはこのマットを一枚敷くだけなので、設置は超簡単です。
カラーも幾つかあるので、オーブンの設置場所に合わせて選べます。
熱くなるオーブンレンジでも、その下にこれを敷いておけば、地震時に滑り落ちを防いでくれます。
高熱になるオーブンレンジの下に敷いて転倒防止効果が期待できる物としては、厚手のシリコンマットは最適です。
これは手軽ですね。
電子レンジ/トースター用移動抑制シリコンマット TFi-2006 を敷く
3つ目の方法は、電子レンジ/トースター用の移動抑制シリコンマットを敷く方法です。
こちらは、電子レンジやトースターの脚の下に敷くだけなので、取り付け簡単です。
特許出願中の超密着シリコンなので、ネバネバすることなく家具とレンジの脚にピタッと付くので、地震対策に効果的です。
厚さは6ミリあり、耐荷重300kg、耐熱温度180度なので、オーブンレンジを載せても潰れたり溶けたりする心配はありません。
※楽天市場のメーカーのページが詳しいです。
これは、オーブンレンジ等の地震対策、転倒防止の専用グッズなので、安心ですね。
正直、これがイチオシです。(笑)
まとめ
今回は高温になるオーブンレンジの転倒防止策について、おおすすめの方法を3つご紹介しました。
方法は違いますが、耐荷重、耐熱温度をクリアしつつ、滑り止め機能を実現している点は同じです。
オーブンレンジの重量や熱に加え、設置場所の条件やインテリアとの調和なども考慮して選ぶと良いでしょう。
熱くなるオーブンレンジの転倒防止策は悩ましい問題ですが、なるべく早く解決しておきたいですよね。
この記事が、皆さまの地震対策の一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
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