こんにちは、防災父さんです!
電子レンジの耐震固定ってどうしたらいいの?
電子レンジの耐震固定ができる100均商品はある?
電子レンジの耐震固定ができる100均以外の商品はどんなのがある?
こんなお悩みにお答えする記事を書きました。
キッチンで大きくて重たい物と言えば、食器棚、冷蔵庫、電子レンジですよね。
食器棚や冷蔵庫は壁に耐震固定をしていても、忘れがちなのが電子レンジです。
電子レンジは、レンジ台、カウンター、冷蔵庫の上など、高い場所に置くことが多いと思います。
電子レンジは大体20kgから30kgあるので、大地震の時に足の上に落ちてきたら大変です。
なるべく安く簡単に、そして、しっかり固定しておきたいですね。
そこで、ここでは、電子レンジの耐震固定に使えるグッズをタイプ別にご紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
電子レンジの耐震固定の方法を知りたい。
電子レンジの耐震固定をしたい。
それでは、どうぞ!
100均の耐震粘着マット
まずは、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100均(100円ショップ)で売っていて、ネットでも買える耐震粘着マットを3つご紹介します。
100均の粘着マットは、何といっても安価で手軽に入手でき、簡単に設置出来る点がメリットですね。
防振粘着マット(4枚入り)

こちらは透明の粘着マットです。
電子レンジの脚の下に貼り付けて使います。
耐荷重は36kgと比較的大きいので、大抵の電子レンジが載せられます。
形状 | 角型 |
サイズ | Mサイズ、40×40×3mm |
入数 | 4枚 |
材質 | ポリウレタン |
耐荷重 | 約36kg(4枚使用時) |
耐熱温度 | 70度 |
耐震震度 | ー |
メーカー | 株式会社セイワ・プロ |
地震対策GEL7角型M(4枚入)

こちらは、水色のジェルの商品です。
少々目立つことと、設置面への色移りに注意が必要です。
耐荷重は約25kgと若干小さいので、小型から中型クラスの電子レンジに適しています。
100均商品でも振動7相当まで耐えられます。
形状 | 角型 |
サイズ | Mサイズ、40×40×3mm |
入数 | 4枚 |
材質 | ウレタン系エラストマー |
耐荷重 | 約25kg(4枚使用時) |
耐熱温度 | 約-20~70度 |
耐震震度 | 震度7相当 |
メーカー | 株式会社セイワ・プロ |
※エラストマー:いわゆるゴム。常温で弾力のある高分子。
100均商品を1つだけネットで購入しようとすると、別途送料が掛かってしまい割高です。かといって10個以上まとめ買いすると送料無料にはなりますが余ってしまいます。1つだけ欲しい場合は、粘着マット以外で必要な物と一緒に注文して送料無料ラインに達するようにするといいですね。
耐震テープ 透明 幅3×全長40cm

こちらは、テープ状の商品です。
好きな長さにカットして使えます。
厚さは粘着マットの3mmより薄く2mmとなっています。
脚の下だけでなく幅広く固定したい場合におすすめですね。
形状 | テープ |
サイズ | 30×400×2mm |
入数 | 1個 |
材質 | 熱可塑性ポリウレタン |
耐荷重 | 30×30mm1枚使用時:10kg |
耐熱温度 | ー |
耐震震度 | ー |
メーカー | 株式会社ポケット |

粘着マットは手軽ですが、少々心配ですね。
電子レンジ専用の汎用品
100均の粘着マットよりしっかり固定したい場合は、電子レンジ専用品がおすすめです。
電子レンジのメーカーや機種に依存しない構造なので、多くの電子レンジで使えます。
ここでは、お使いの機種や設置環境に合った方法を選べるように、3種類の商品をご紹介します。
タックフィット 電子レンジ用 TF-5550-D

こちらは、電子レンジ・オーブンレンジ用の「タックフィット」シリーズです。
使い方は、黒色のゴムキャップを脚の下にはめるだけです。
ただし、電子レンジの脚の長さが8mm以上に使用可能となっています。
こちらは単なるゴムではなく、サンドイッチ構造で振動・衝撃を吸収する仕組みになっています。
震度7相当まで耐えられます。
形状 | 丸キャップ、底は角型 |
サイズ | 55X13X55mm |
入数 | 1セット(4個入) |
材質 | スチレン系ポリマー・ポリプロピレン |
耐荷重 | 20kg以下 |
耐熱温度 | 50度以下で使用 |
耐震震度 | 震度7相当 |
メーカー | 北川工業 |
プロセブン レンジストッパー

こちらは、電子レンジの側面と設置場所に貼り付けてガッチリ固定するタイプです。
L字型で設置場所への貼り付け面が4cmあるので、電子レンジの左右に4cmずつ出っ張ります。
なお、この商品は4個セットで耐震荷重25kgを支えますが、2個セットで耐震荷重12kgの商品もあります。
また、それぞれ白と黒の2色ありますので、お使いの電子レンジのサイズと色に合わせて選べます。
商品ページに、Panasonic、SHARP、TOSHIBA、HITACHIの製品別の対応表があります。
購入に際しては、事前にお使いの電子レンジに対応しているかどうか確認できます。
取り外し用のカードも付属しています。震度7相当対応です。
形状 | L字型プレート |
サイズ | 約5×9.3×4.3cm 1個当り |
入数 | 1セット(4個入) |
材質 | ポリカーボネート |
耐震荷重 | 25Kg(4個使用時) |
耐熱温度 | ー |
耐震震度 | 震度7相当 |
メーカー | プロセブン(Pro-7) |
エスコ ESCO 転倒防止粘着プレート(小型レンジ用/2個)

こちらは、小型レンジ用の商品で、バックルとベルトがセットになっています。
バックルに強粘着パッドが付いているので、これを電子レンジと設置場所に貼り付け、その間をベルトで連結して固定します。
バックルのレバーを上げベルトを取り外せば、電子レンジを移動してお掃除が楽にできます。
こちらも色違いで黒の商品があります。震度7相当まで耐えられます。
形状 | バックル、ベルト |
サイズ | ベルト:200mm |
入数 | 小型バックル×4 ベルト×2 アルコールパッド×2 |
材質 | バックル:PPO(難燃性) ベルト:ナイロン(防炎加工) 粘着:VHB |
耐荷重 | 約32kg(2本使用時) |
耐熱温度 | ー |
耐震震度 | 震度7相当 |
メーカー | エスコ(ESCO) |
電子レンジ専用のメーカー純正品
電子レンジを転倒防止金具で壁(木製)にガッチリ固定したい場合は、メーカー純正品がおすすめです。
壁にネジ穴や跡は付いてしまいますが、金具で固定するので、プラスチックや粘着シートと比べて耐震性や耐久性に優れています。
取り外して移動する際は面倒になりますが、電子レンジ正面からの見栄えはスッキリします。
また、オーブンレンジでオーブン機能を良く使う場合は、熱の影響が気になりますが、金具なら心配ありません。

各メーカーのカタログの後ろのページをよ~く見ると、小さい文字で別売りのオプションとして掲載されていますね。
取り付け方は、大体どれも同じで、電子レンジの背面に転倒防止金具の一端をネジ留めし、もう一端を電子レンジ背面の壁に木ネジで固定します。
参考までに、取り付け方の分かる資料にリンクを貼っておきましたので、必要に応じてご参照ください。
【Panasonic】「Bistro」シリーズ


【SHARP】「ヘルシオ」シリーズ


【TOSHIBA】「石窯ドーム」シリーズ


▶︎転倒防止金具を利用した固定方法(東芝ライフスタイル株式会社)
【HITACHI】「ヘルシーシェフ」シリーズ


こちらは「背面壁ピッタリ設置」に対応しています。
▶︎背面壁ピッタリ設置図(日立の家電品部品の純正消耗パーツサイト:2つ目の図)

こちらは、壁から離して設置するタイプです。
▶電子レンジ転倒防止金具設置の取付方法(http://dankai23.cocolog-nifty.com/memo/files/s.pdf)
【MITSUBISHI】「ZITANG」シリーズ


こちらは取り付け方の資料は見当たりません。(笑)
まとめ
今回は、電子レンジの耐震固定に使える防災グッズを紹介しました。
100均の粘着マットは手軽に設置できる反面、耐震性や耐久性には少々不安が残ります。
電子レンジ専用に開発された商品と併用すると効果的です。
電子レンジ専用の汎用品は、機種を選ばず設置しやすい反面、プラスチック製が多いため、純正品より耐久性は劣ります。
一方、メーカーの純正品は設置方法がネジ止めで少々面倒ですが、汎用品より耐久性、耐熱性は高くなります。
お値段的にはそれほど変わりませんので、用途や状況に合わせて取り付けされることをおすすめします。
この記事が、キッチンの安全対策の参考になれば幸いです。
♢♢♢
100均の耐震粘着マットの取り付け方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
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