こんにちは、防災母さんです!
2022年7月23日(土)、名古屋大学で開催された防災士養成研修講座、愛知県「防災・減災カレッジ」の「市民防災コース」1日目に参加しました。
「災害と防災の知識をより深く学ぶ」市民講座で、「防災士」の資格を取得するための必修研修の一つとなっています。
ここでは、この講座で学んだことと私の感想をご紹介します。
カリキュラム
この講座のカリキュラムは以下のとおりです。講義が6時間ありました。
①9:00~10:10 | 地震(南トラ含)と火山 | 名古屋大学大学院 環境学研究科 准教授 山中佳子 |
②10:20~11:30 | 災害情報 | 名古屋大学 減災連携研究センター センター長・教授 飛田潤 |
③11:40~12:40 | 災害医療 | 日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二赤十字病院 救急科部長兼救命救急センター長 稲田眞治 |
④13:30~14:40 | 水災と津波・高潮 | 名古屋大学 減災連携研究センター 副センター長・特任教授 田代喬 |
⑤14:50~16:00 | 心のケア | 名古屋大学 心の発達支援研究実践センター 准教授 野村あすか |
⑥16:10~17:10 | 防災士に期待される活動 | 清流の国ぎふ 防災・減災センター コーディネーター 岐阜大学非常勤講師 防災士 岩井慶次 |
講義の前にあったこと
会場の名古屋大学の理学南館の坂田・平田ホールに着くと、アルコール消毒、検温の後、受付を済ませて、書類と名札を受け取りました。
坂田・平田ホール内の席はソーシャルディスタンスで、一席空けるようにシールで印が貼られていて、自由席でした。
最初に、あいさつ、注意事項がありました。
「ホール(講堂)内で水分補給するのは良いが、ホール内とロビー内は飲食禁止のため、昼食は北部食堂か、学外で食べるように。」と言われていました。それ以外に、大学の屋外のベンチで食べれます。(泣)
前もって、昼食をどうするかを考えておく方が良さそうです。
今回学んだことと感想
①「地震(南トラ含)と火山」では、名古屋大学大学院 環境学研究科准教授 山中先生より、以下のような内容について講義がありました。
・地震の定義と、内陸型地震と海溝型(プレート境界)地震の違いについて。
・震度とマグニチュードの違いと、地震波のP波とS波の違いについて。
・都市部にある超高層ビルと低層建築物の揺れの違いについて。
・緊急地震速報について。
・火山の基礎知識について。
・南海トラフ巨大地震の特徴について。
日頃から、災害時の心構えも出来るようにしたいと思います。
②「災害情報」では、名古屋大学 減災連携研究センター長・教授 飛田先生より、以下のような内容について講義がありました。
・災害に関する情報の重要性について。
・災害時の通信機器について。
・現代の情報の発信者や発信方法について。
・安全確保や避難するための情報について。
携帯電話がない生活は考えれないですね。モバイルバッテリーも重要だと思います。
③「災害医療」では、日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二赤十字病院救急科部長兼救命救急センター長 稲田先生より、以下のような内容について講義がありました。
・平時と災害時の救急医療体制の違い。
・災害時の医療の原則について。
・過去の災害からの医療に関する教訓について。
・災害時に大きなケガをした場合、どこで治療を受けることになるのかについて。
・医療からの提案事項。
救急病院では、平時にも受付の段階で、治療の優先順位をつけていますが、災害時では、さらに厳しくなるのではないかと思います。
④「水災と津波、高潮」では、名古屋大学 減災連携研究センター 副センター長・特任教授 田代先生より、以下のような内容について講義がありました。
・過去の災害からの学びと災害リスクの理解について。
・津波の事前予測の可否について。
・津波から身を守るための対策について。
・高潮災害リスクについて。
・水害や洪水を防ぐための対策について。
津波だけでなく、高潮のリスクも学ぶことが出来ました。
⑤「心のケア」では、名古屋大学 心の発達支援研究実践センター准教授 野村先生より、以下のような内容について講義がありました。
・災害時の心理的ケア(心のケア)の重要性について。
・災害が心に及ぼす影響について。
・災害時の心理的な危機状況から回復する方法について。
・平時から出来る取り組みについて。
・ストレス反応への対処法について。
ストレス反応の対処法を教えていただき、実際に会場でやってみて、不思議に心が落ち着きました。
⑥「防災士に期待される活動」では、清流の国ぎふ 防災・減災センター コーディネーター 防災士 岐阜大学非常勤講師 岩井先生より、以下のような内容について講義がありました。
・岐阜県恵那市でボランティアに取り組むきっかけについて。
・地域で防災意識・防災力を高めるために、取り組んでいることについて。
・研修会と講習と合わせた取り組みについて。
・学校防災と地域連携の重要性について。
・地域主導型の防災の実践について。
地域で防災活動の訓練だけでなく、学校での防災教育や訓練も重要だと思います。
まとめ
今回は、市民防災コース1日目で学んだことと感想をご紹介しました。
愛知県「防災・減災カレッジ」のパンフレットに以下のように記載されていた通り、今回は風水害に関する講義が充実していたように感じました。
2022年度の「市民防災コース」の特徴として、近年の災害発生状況を踏まえ、風水害(集中豪雨、線状降水帯、土砂災害等)による被災の状況や対策等を拡充します。
2022年度 防災人材育成研修 愛知県防災減災カレッジ カリキュラムhttp://www.gens
ai.nagoya-u.ac.jp/kyoso/pdf/2022/2022_college_pamphlet.pdf より引用。
地震だけではなく、高潮や洪水についても学ぶことが出来ました。
今回の講習を受講して、事前に準備出来ることは、ハード面はもちろん、ソフト面においても、備えないといけないという気持ちになりました。
専門的で、難しい部分もありましたが、大変勉強になりました。次回は市民防災コース2日目を受講して、ご紹介します。お楽しみに!
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