防災士の資格取得に必要な「普通救命講習Ⅰ」まとめ

AED

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こんにちは、防災母さんです!

2022年9月、「防災士」になるために必要な「普通救命講習Ⅰ」を受講しました。

救急救命講習は「防災士」の資格を取得するための必須講習となっています。日本防災士機構の資料「日本防災士機構が防災士認証要件として認めている主な救急救命講習等一覧表」の中から、選択して受講しなくてはいけません。

日本防災士機構の救急救命講習の認証基準では、

全国の自治体、地域消防署、日本赤十字社等の公的機関、またはそれに準ずる団体が主催する「救急救命講習」(心肺蘇生法やAEDを含む3時間以上の内容)を受け、その修了証を取得すること。(防災士の認証登録申請時に5年以内に発行されたものであって、かつ、その講習の発行者が定めた有効期限内のものを対象とする。)

防災士になるには|日本防災士機構 (bousaisi.jp)から引用。

とあります。

お住まいの地域の消防署に問い合わせをすると、講習の開催日時を教えてもらえます。また、インターネットでも申し込みが出来ます。今回は無料で受講出来ました。

今回の講習は3時間あり、講義と実技で行われました。今回学んだことと私の感想をご紹介します。

今回学んだことと感想

今回受講した「普通救命講習Ⅰ」では、消防署の指導員の方から教えていただきました。今回は成人の救急救命講習で、子どもの救命講習ではありませんので、成人向けの内容が中心です。以下、教えて頂いたポイントをまとめます。

救命の連鎖、下記(1)~(4)の大切さについて(講義)

下記の(1)~(3)は市民が出来ることで、(4)は医療関係者が行うことです。

(1)まずは「心停止」が起きないように予防することが重要(市民)

・子どもの外傷、溺水、窒息などの事故は予防によって未然に防ぐことが出来ます。
・大人の重大な病気(急性心筋梗塞、脳卒中など)では初期症状に早く気付くことが重要で、熱中症や運動中の心停止なども予防に重点を置くようにします。

(2)救命が必要な場面に出会ったら、早く通報をする(市民)

・突然倒れてしまった人や反応がない人を見たら、119番通報をすることとAEDを手配するようにします。
・119番すれば、スマホのスピーカー機能を使いながら、心肺蘇生などの指導を受けられます。

(3)早く応急手当をする。心肺蘇生とAEDの装着をする(市民)

➀心肺蘇生
・現在、新型コロナウィルスの感染リスクがあるため、人工呼吸用のマウスシートがある場合は人工呼吸をしても構いませんが、マウスシートのない場合は人口呼吸はせず、手動での胸骨圧迫のみをします。
・マウスシートの使いまわしは出来ないので、一人が使ったら、使った人専用となります。

②AEDの装着
AEDは心停止の時に使用する装置です。
・AEDはいろいろな種類がありますが、基本は起動ボタンが自動か手動かの違いです。
・一人で救助する場合で、近くにAEDがない場合は、「119番通報をすること」と「胸骨圧迫をすること」を優先します。理由としては、AEDを取りに行ったり、探し回ったりする時間的な余裕がないからです。
・複数人で救助できる場合は、119番通報する人、AEDを取りに行く人、胸骨圧迫する人で分担して対応するようにします。
・AEDが到着したら、胸骨圧迫よりも、AEDの装着を優先します。AEDの装着後は、AEDの音声の指示通りに動きます。
・胸骨圧迫も、複数人で行える場合は、必ず協力し合って行うようにします。胸骨圧迫が途切れることがないように、交代のタイミングの声掛けが必要です。

(4)早い救命処置を行う(医療関係者)

119番通報を受けて、救命救急士や医師が傷病者の心拍や呼吸が戻るように処置します。

AEDを実際に使用した応急手当(実技)

AEDを使った応急手当は以下の流れで実施します。

 ①反応の確認・・・両肩をたたき、「大丈夫ですか?」と反応を確認します。
    
 ②助けを呼ぶ・・・119番通報とAEDを手配します。
    
 ③呼吸の確認・・・10秒以内。呼吸をしているかどうか様子を見ます。
    
④胸骨圧迫・・・30回。心臓の位置を見定めて、強く、速く、絶え間なく、圧迫します。
    
(人工呼吸・・・2回)(感染症のリスクがあるときはやめます。)
    
 ⑤AED到着・・・最優先で使用します。貼り付ける位置を確認します。汗は拭き取ること、貼り薬があれば剥がすこと、心臓ペースメーカーがあれば離すこと、ネックレス等があればたくし上げることなどに注意します。
    
 ⑥電気ショック・・・AEDが心電図解析して、必要となれば、電気ショックが傷病者にかかるので、その時は、誰も傷病者に触れないようにします。
    
④胸骨圧迫に戻ります。救急隊が到着する、または普段通りの呼吸が戻るまでは、胸骨圧迫を継続して行います。

より詳しく知りたい方は、今回の講習資料「あなたが救える命のために」に記載されていますので、参考にして下さい。

気道異物除去について(講義と実技)

・まずは咳をするように促します。
・声が出せない、うなずくことしかできない場合には119番通報します。
・腹部突き上げ法(妊婦や乳児は出来ません)を実施します。
・背部叩打法を実施します。

ファーストエイドについて(講義)

・傷病者で吐物などによる窒息の恐れがある場合は、横向きに寝た姿勢(回復体位)にします。
・血の出ている所にハンカチやタオルを当てて、直接手で押さえ、圧迫すること、傷口を心臓よりも高くすることで止まりやすくなります。

質疑応答

講義や実技の最後だけでなく、途中でわからないことがあれば、質問して下さいと何度か言われていたので、聞きやすかったです。

防災母さん
防災母さん

AEDを使用した応急手当の実技では、いろいろな場面を想定して、もし倒れている人がいたら、どうしたらいいかを考えながら、取り組むことが出来ました。救命が必要な場面に、いかに慌てずに、落ち着いてできるかどうかが重要だと思います。

講習の後であったこと

普通救命講習修了証のカードを受け取りました。そのカードに氏名を記入するように言われました。カードの表面には、「普通救命講習Ⅰを修了し、救命技能を有することを認定します。」とあります。裏面には「救命技能を忘れないように維持向上するために、2~3年間隔で再受講すること」とあり、継続的な学習を勧めています。

まとめ

今回は「防災士」になるために必要な「普通救命講習Ⅰ」を受講しました。救急救命講習を無料で受講出来ることに、とても驚きました。市民の誰もが希望すれば、講習を受けることが出来て、救命できるようになっていることが素晴らしいと思いました。

応急手当の方法や、AEDの使い方なども細かく分かりやすく教えてもらいました。また、いろいろな場面を想定して、何度も繰り返して実習することが出来ました。講習の途中でも、わからないことを質問して、すぐに答えてもらえたので、さらにイメージが掴めました。

ただ、私は一般市民なので、もし人が倒れていて、救命を要する場面になった時、慌てずに、落ち着いてできるかどうか不安になりました(泣)。しかし、そういった場面でも、スマホのスピーカー機能を使って、119番の電話の指導を受けながら、応急処置も出来ると聞き、少し安心しました。

市民が応急手当をすることで、社会復帰できる人が格段と増えるそうです。勇気を持って、119番通報して、応急手当をするということが大切ですね。

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防災士試験に向けて試験勉強をされている方は、以下の記事も参考にしてください。

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